もんじゅ≫といえば、「読み書きそろばん」のイメージが強いと思います。しかし、実は個別指導コースの入試指導もひそかに実績を上げているのをご存知でしょうか。入試は中学・高校・大学どれも指導をしますが、特に推薦入試の指導に強みを持っています。なぜ≪もんじゅ≫が推薦入試に強いのかを、以下で簡単にご説明いたします。

近年急速に大学入試での推薦入試の比率が増えているのをご存知でしょうか。15年ほど前まで入試と言えば、2月に実施される筆記学力試験が主流でした。これは一般入試と呼ばれます。受験生はそれに照準を合わせて、日ごろから週3~5日塾に通い、夏期講習や冬期講習を受け、年に数回の模擬試験で自分の偏差値と合格確率を確認し、受験校を選別していました。ところが、今はそうした一般入試で入学する生徒がどんどん減っているのです。

その理由はいくつかあります。日本は国内市場のみではなく、当然ながら国外とも膨大な取引を行っています。海外市場開拓では、行動力や交渉力、語学力が不可欠であり、あうんの呼吸でビジネスをすることはできません。かつてとは比べ物にならないほど、グローバルなベースでビジネスが行われており、企業が学生を採用する場合も、暗記偏重の勉強だけができる学生ではなく、思考力や社会性を身につけ、自ら問いを立て、解決法を探ることができる学生が求められていることは言うまでもありません。これは社会的要請なのです。

こうした時代の要請を踏まえて、従来のセンター入試に替わって2022年から始まった共通テストでは、思考力を試す設問が増え、一気に難化したと言われています。さらに2025年からは共通テストに教科「情報」が加わり、国公立大学受験者は6教科8科目を勉強せざるを得なくなりました。しかしながら、こうした入試改革の結果、皮肉にも受験生の共通テスト回避が進むだろうと言われています。

また、文科省は地方の人口減を抑えることを目的に、首都圏の大学定員を減らして若者が都会へ来ないようにする措置を取り始めました。具体的な方策の1つとして、文科省は大学に入学定員を減らすことを要請しました。それまで一般入試では合格を出しても受験生が上位大学へ逃げてしまう状況への対策として、大学は定員を大きく超えた人数の合格者を出していたのですが、文科省はそれも制限の対象としました。そのため大学は推薦入試を拡充して、一般入試の前に合格者を確保する方向へ動き出したのです。大学が一般入試の定員を減らして推薦入試(指定校推薦や総合型選抜など)の枠を広げた分、高校もそうした入試方式に対応できる受験生を確保すべく、中学生を対象とする高校入試でも推薦入試を増やしています。

しかし、新しいタイプの入試方式に教育界はほとんど対応できていません。これまで少数派だった推薦入試の受験生は、勉強と部活を一生懸命やっていれば内申書を良く書いてもらうことができ、それで合格を勝ち取ることができたのですが、推薦入試の受験者が増えれば、内申点と部活だけでは差別化を図れなくなりました。すると、ボランティアなど学外での社会活動やコンテストでの受賞経歴などをアピール材料としてスペック化する必要が出てきました。ところが、学外での活動について学校と進学塾の先生たちは指導経験がありません。その結果、学校でも塾でも「推薦入試なんか考える暇があるなら、その分勉強をして一般入試で合格することを目指せ」と、時代に逆行する指導をせざるを得ないのが現状です。

翻って≪もんじゅ≫の受験指導は、まず内申点を高めることです。町田市内のトップ都立高校である町田高校に、≪もんじゅ≫の2人の生徒さんが今年の推薦入試で合格したのはすでに「もんじゅ通信」でお知らせしました。在米大学への奨学金が保証されるUWC傘下のインターナショナルスクールの高校には、激烈な競争をくぐりぬけて≪もんじゅ≫の生徒さんが今年まで3年連続で合格しました。これらの生徒さんには、まず5段階評定平均で4.5以上を目指させます。そのためには、あくまでも学校の定期試験に特化した勉強が必須です。一般入試用の高度な難問を無駄に解く代わりに、学校の定期試験向けに基礎レベルの教科書準拠問題集を家で大量に取り組ませます。定期試験で高得点を取るには、これが最適です。 

次に学外での活動です。校内での部活は入試での加点材料になりません。大半の受験生が部活に所属しているからです。しかし、高校入試の面接では学外の活動に言及した途端、面接官の目の色が変わります。オンライン英語読上げ算イベント、ウクライナ募金の立ち上げ、パラリンピック2020に関する東京都へのインタビュー調査、環境省の担当官への絶滅危惧種に関する聞き取り調査など、≪もんじゅ≫がセッティングしたイベントに参加した生徒たちは、面接で「どこでそんなイベントを知ったのか」「どんな内容だったのか」「どうやって実現したのか」「あなたは何をしたのか」など、矢継ぎ早に質問攻めに遭ったと報告しています。高校の校内イベントや交流活動の実施に極めて有用な人材だと評価されれば、学校側は合格を出します。これは勉強や活動を積み重ねてきた学生が、社会に貢献してくれるという期待を反映したものでもあります。

≪もんじゅ≫で学んだお子さんたちが社会を良くしていく未来を想像するだけでワクワクします。≪もんじゅ≫そのものが、地域のかけがえのない学び舎となれるよう、今後も有意義な学びを探求していく所存です。