9月末、英語業界では英検に関するニュースが駆け巡り、衝撃が走りました。「英検に新設級(準2級と2級の間)導入のお知らせ」と題した速報が、2023年9月29日に英検協会から正式に発表されたのです(当該級の正式名称が決まるまで≪もんじゅ≫ではとりあえず「準2プラス級」と呼びます。詳しくは英検のHPを参照)。

英検協会では、これまで高1で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標にレベル設定をしてきました。しかし、今回は以下のような背景から、新設級導入に踏み切ったようです。つまり、5級から4級、4級から3級、3級から準2級までは、合格するためにおよそ1年間という学習期間の前提があったものの、準2級から2級は合格まで2年近くを要するため、そのギャップを埋めて身近な目標を提供するというものです。これにより中学校1年=5級、2年=4級、3年=3級と中学では学年ごとに級が1つずつあがってきたのと同様に、高校でも1年=準2級、2年=準2プラス級、3年=2級と、学年ごとの級が分かり易くなります。

これは単純な学年ごとに級が明確化されただけでなく、英検の難化も明らかにされたとも言えます。なぜながら、文科省が新指導要領で修得すべき英単語数を引き上げたことに伴い、英検もそれに対応した措置を講じたと考えられます。その結果、英検は今の大人が学生時代に受検した内容に比べると、現在の方がすでにレベルが高くなっていますが、今回の変更はこの傾向にさらに拍車をかけるものと想定されます。

これを受検者の側から考えると英検で一定以上のレベルに到達するには、英語学習をなるべく早い時期から始めて、計画的に学習することが必要になります。すでに小学校3年生から英語授業が始まり、5年生から教科として成績がつき、中学ではそれらをすべて習得している前提で授業が始まります。そのため、中学校1年生から本格的に勉強するのでは確実に出遅れます。かつては大学入試までの中学・高校6年間が英語学習の準備期間と認識されていましたが、現在は小学校3年から数えれば10年間になります。当然、大学受験で求められる英語力も年々上がっています。難関大学を目指す生徒さんは、英検準1級を高校のなるべく早い段階で取得し、その後はTOEFLやIELTSで差別化を図るという状況になりつつあります。このような傾向に対応して、≪もんじゅ≫でも来年度からカリキュラムを大幅に変更することにしました。≪もんじゅ≫では、すでに高校生で準1級やTOEFL90点台まで取得する生徒さんが出ており、指導実績が積みあがっています。詳しくは、≪もんじゅ≫まで直接お問い合わせください。