4 月を迎え、皆様ご入学・ご進学おめでとうございます。≪もんじゅ≫でも2022 年度の授業が始まりました。学校や学年が変わり、お子さまも新しい環境で緊張しつつも、新たな気持ちでスタートを切ったことと思います。2013 年に開塾した≪もんじゅ≫は今年度でいよいよ10 年目となりました。初年度に「音読・書取りコース」と「そろばん・暗算コース」の2 コースで小さく始めた教室ですが、後に「作文・読書コース」と「個別指導コース」を増設し、今ではたくさんのお子さまが通ってくださっています。これもひとえに保護者の皆様のご理解・ご協力のおかげさまと、心より感謝申し上げます。今回は≪もんじゅ≫の9年の
歩みと展望を以下にまとめます。
≪もんじゅ≫の4コースのうち、最も多くの生徒さんが在籍しているコースの1つが「そろばん・暗算」コースです。同コースは火~金曜日の週4日、計13 クラスを開講しています。指導を行う高橋直美は2018 年に全国珠算教育連盟から「珠算教育士」に認定され、高橋門樹は2022 年に町田市立七国山小学校から算数授業のそろばん単元の指導で「感謝状」をいただきました。2017 年に東京都珠算選手権大会の小学4年生以下の部で初めて団体総合競技で3等入賞して以来、都大会では個人・団体で何度も入賞してきました。関東大会にも毎年出場し、2018 年には小学生と中学生の有段者2名が京都で開催された全日本珠算選手権大会に出場しました。2021 年から近隣の小中学校の珠算有段者の小中学生には(1校1人)、卒業時に学校長から「珠算技能優秀賞」の表彰を全珠連発行の賞状と記念品とともに授与してもらうようにしました。≪もんじゅ≫はこれからもそろばんを通じて、地域のお子様たちの計算・算数能力の向上に努めてまいります。
現代版「読み書きそろばん」を通じてお子様の総合学力の確立を掲げる≪もんじゅ≫の独自メソッドが発揮されているのは、「音読・書きとりコース」です。学校で大人数の一斉授業を受けたり、大量のプリント学習をしたりするだけでは、子どもの育脳には不十分であると考え、「音読・書きとりコース」では≪もんじゅ≫独自に作成したワークシートテキストで学校の教科書の重要部分を声に出して読み、漢字や英語を書くことによって理解を高め、記憶の定着を強めています。同コースの生徒さんは学校の授業でよく発言をします。音読の強みが発揮されるのは言語学習で顕著なため、「音読・書きとりコース」の中学生クラスでは、学校教科書と英検に内容を絞り、英語リスニングとスピーキング、ライティングを集中的に鍛えます。国公立大学の入試で必須の共通テストでは、2021年からリスニングテストの比率が大幅に増えたことと、2023年の都立高校入試からスピーキングテストが課せられることを考慮し、英語のリスニングと音読に力を入れています。
近年の入試で要求されることが多くなった小論文や記述式解答、時事問題関連の出題に対応するのが、「作文・読書コース」です。過去の事実に関する暗記一辺倒では激動する国際社会の動きに対応できないため、推薦入試か一般入試かを問わず、時事問題に関連した問題が多く出題されるようになってきました。≪もんじゅ≫の同コースでは小学生には伝記・科学・ドキュメンタリー・文学の4分野をバランスよく読み、要約や論点抽出などをする練習をします。中学生以上の生徒さんには週刊の中高生新聞の視写と考察を毎週書いてもらっています。読書は好きだけれど作文は苦手というお子さんは、スポーツ観戦は好きだけれど自分でスポーツはできないのと同じです。まず書くことから慣れていきます。ふだんから一定量を書いてさえいれば、語彙と論理構成力の「足腰」が鍛えられていて、どんな文章にも対応できます。
『知恵の樹』をご存知でしょうか。これは、歴代の町田市中央図書館長や市図書館協議会委員、市図書館職員、大学教授、高校国語科教員らによって構成される「町田の図書館活動をすすめる会」の月刊誌です。≪もんじゅ≫は今年2022年1月からこの『知恵の樹』に、≪もんじゅ≫の生徒さんが書く書評コーナーを設けてもらいました。「地域の子どもたちがお薦めする図書館の本」と題した1500字前後のコラムには、これまで田村優多さん(鶴川第4小学校4年生)、佐々木理緒さん(和光中学校1年生)、後藤悠二くん(日体大荏原高校3年生)が書いた書籍紹介文が掲載され、読者からは「今年始まったお子さんたちの図書推薦を読むと、私もその本を読みたくなります」との感想が編集部へ寄せられたそうです。図書専門地域誌に≪もんじゅ≫の生徒さんの書評が載ることは、お子さまとご家族に喜んでいただけるばかりでなく、≪もんじゅ≫にとっても誇らしいことです。受験生にとっては、読書好きであることと文章力の証明として、自分の書評の掲載号を入試で使うこともできます。意欲のある生徒さんの積極的な投稿を期待しています。『知恵の樹』既刊号は教室玄関のラックに入れて置いてありますので、ご自由にお持ちいただき、ご参考になさってください。
ここ最近は≪もんじゅ≫の「個別指導コース」の指導実績が注目されています。生徒さんお1人お1人に合わせて補習カリキュラムをオンデマンドで組み合わせることができ、かゆいところに手がとどく指導が好評をいただいています。学校の成績を上げるには、学校教科書に合わせた予習・復習が基本です。この点で、小学校全学年の担任経験をもつ浅沼秀作先生の指導力は抜群です。一方、入試については元大学教員で大学入試に20年近く携わってきた高橋門樹が中学・高校・大学いずれの入試でも適切な指導ができます。特に推薦入試を念頭に、その生徒さんに合った学校内外での活動実績づくりや面接・小論文準備は、学校や他の塾では決して真似できないものをご提供していると自負しております。鶴川団地を管理するUR都市機構と連携して鶴川図書館や団地のイベントでのボランティアで生徒さんに参加してもらうほか、町田市役所や東京都庁、中央官庁に≪もんじゅ≫が講演を依頼して、生徒さんと保護者の方々に知的な刺激をご提供することもしています。門樹自身が高校・大学の入試説明会に行くなど、常に情報収集に努めています。教育界で数年前から注目され、グローバルリーダー育成に世界的定評のあるインターナショナル高校ISAK(アイザック)に、高い倍率を潜り抜けて2021・22年と2年連続で合格者を輩出したことは、≪もんじゅ≫のリーダーシップ教育と国際教育の成果と言えるでしょう。
最後に≪もんじゅ≫の国際交流活動をご紹介します。20年来、国際金融翻訳に携わっている高橋直美と国際政治を専門に大学で研究・教育に従事してきた高橋門樹は、今後の日本の教育において語学力と国際的な発信力が不可欠であると考え、≪もんじゅ≫の国際交流を推進してきました。その1つは「もんじゅ通信」でこれまで何度かご紹介した、毎年横須賀で開催される「日米小学生そろばんコンテスト」です。在日米軍の子女たちは30年ほど前から希望者がそろばんを学習することになっており、米軍基地が集中する神奈川県では毎年、アメリカ人の小学生たちと全珠連教場に通う日本人小学生たちが100人以上集まってそろばん技能を競っています。コロナ禍でここ3年は実施していませんが、2019年の大会には≪もんじゅ≫も参加しました。2021年12月にはイギリスの小学生たちとオンラインで開催されたクリスマスそろばん交流会にも参加しました。こちらは今年も開催予定です。高橋門樹が今年1月にハンガリーの数学教師たちとのそろばん交流にオンラインで参加し、それに関する文章は「考えるSZOROBAN日本普及会」の機関誌『ハンガリー通信』第42号(2022年2月発行)の巻頭ページに「ハンガリーと日本のこども交流会に参加して」と題して掲載していただきました。
今年10年目も皆様とともに新たな挑戦を続けていきます。ご協力とご支援をいただければ幸いです。