最近≪もんじゅ≫は町田市内のいくつかの市民グループとコラボをしています。先日はNPO法人「さんさんくらぶ」を主宰されている薗田碩哉さんからお声かけをいただき、6月5日(日)に市内にある棚田で、個別指導コースと音読書きとりコースの生徒さん4人が田植え体験をしました。
参加してくれたのは全員小学校5年生で、社会科でちょうど「米づくりの盛んな地域」という単元を勉強しています。田植えの前には、種まき・田おこし・代かきをして、稲刈りの後には脱穀・乾燥・籾すりをする、と教科書には書いてあり、テストでも質問されますが、都内に住んでいる子どもたちには何のことかわかりません。そこで、今回の田植えに参加して、それらの一部を実体験できました。
当日朝、バス停「市民センター入口」からバスに乗って10分ほどの「別所」で降り、山奥へ分け入りました。10分ほどで目の前に階段状の棚田が広がりました。まず田んぼの前で、土地の神様に雨乞いと五穀豊穣を祈る祝詞をあげ、柏手を打ち、頭を下げます。次に代かきや泥ならしをしてから、稲の苗を左手に持ち、3~4株ずつ田んぼに植えていきます。田んぼの両側に張った移動式の縄につけてある印が、苗を挿す目印です。田植えが終わると、周囲にある竹林の竹から作った手作りのブランコで遊んだり、田んぼでカエルやトンボをつかまえたり、焚火でお湯を沸かしてチキンラーメンを食べたりと、日ごろゲームで時間をつぶすのとは違う時間の過ごし方に、子どもたちは帰り道で口々に「最高だった」と感想を言っていました。
この後、この田んぼ周辺でホタル鑑賞と草取り(7月)、案山子づくりとキャンプ(8月)、稲刈り(10月)、脱穀と籾すり(11月)が予定されています。小学生の社会科ばかりでなく、里山の循環システムと生物多様性、農業と地域の風俗など様々な角度からの勉強になります。何よりも、自然に触れる体験は学びの宝庫です。今後も一連のイベント参加の報告をしていきます。