≪もんじゅ≫では教養の1つとして、季節の行事や風習を生徒さんに知ってもらいたいと思っています。そこで、ホームページ上で定期的に季節の話題をとりあげ、わかりやすくご説明します。
第24講 ―― 台風
夏になると日本列島を襲う台風。夏になって赤道近くの太平洋上で大量に蒸発した水蒸気が熱帯低気圧を形成し、それが北上してきたもののうち、最大風速17メートル以上のものを指します。
地域によって呼び方が異なります。大まかに分類すれば、アジアなど西太平洋一帯では台風、インド洋一帯ではサイクロン、アメリカなど東太平洋・大西洋一帯ではハリケーンと言います。
日本への上陸数は、2001~15年の気象庁の統計によれば、7月9回、8月11回、9月13回と、この15年間の合計43回のうちの約4分の3を7~9月で占めています。
下の図(気象庁のHPから転載)を見てわかるように、8・9月の台風が日本列島に上陸、直撃する経路をたどるのに対し、6・10月は列島の西側または東側にそれてしまいます。(7月は上陸するかしないか経路が微妙です。)
近年、台風の上陸回数は年々増加傾向にあります。さらに、地球の温暖化によって台風の大型化も懸念されます。くれぐれも台風による災害にはお気を付け下さい。