教材というと教科書、参考書、問題集など堅いイメージがつきものですが、
子ども用の教材にはカルタがおすすめです。
カルタは、遊びながら知識を頭にたくわえられます。

書店でもよく置いている『小倉百人一首』や『都道府県カルタ』の他に、
当教室がとりそろえているカルタの中には、次のようなものがあります。

子どものしつけなら、『入学準備かるた』(札の例「こんにちは、げんきなあいさつ、こころがかよう」)があります。
また、大人も知識を再確認できる『ようちえんかんじカルタ』(「うつくしい、貝はおかねに、つかわれた」)や
『部首カルタ』(「いりぐちが、左右にひらく、門がまえ」)、
子どもが知識を覚えやすい『地図記号かるた』(「そろばんの、タマのかたちだ、税務署記号」)、
『人のからだかるた』(「吸収と、消化の主役、長い小腸」)、
最新の研究成果が採り入れられている『宇宙かるた』(「遠くまで、宇宙を見通す、ハッブル望遠鏡」)など、
子ども用だからといって、内容は決してあなどれません。
カルタではないけれど、左右半分に分かれている主要国の国旗を合わせていく
『国旗ぴったりカード』も、夢中になって図案を合わせていくうちに国旗を覚えてしまいます。

実際に授業でカルタを使うと、子どもたちが勝負に熱くなるさまには驚くばかりです。
読み札が読まれる前はみなが耳を澄ませ、最初の1文字目を聞きとった瞬間に
「ハイッ」と大きな声をあげて札の奪い合いになります。
「あたしのほうが先にさわったよ!」「とったのはボクだ!」と言い合いになったり、
「先生が札を読むまで手は後ろだよ」などと友だちを牽制したりするのはご愛嬌です。
大騒ぎしながらやっても、終わるといつも「楽しかった」と言います。

左脳を使って教科書の活字知識を暗記するだけでなく、
右脳を使ってイメージや音声を脳内に取り込むことができます。
さらに精神の集中と高揚がともなえば、記憶力は飛躍的に高まります。
なによりも、「勉強は楽しい」と思えることが最大の効果です。
皆さんもご家族でカルタをやってみてはいかがでしょうか。
楽しい家族だんらんにも一役買ってくれます。

              門樹