JAXAロケット縮小版 こども教室≪もんじゅ≫では通常授業の他に、年に2~3回ほど自由参加の教室外学習イベントを行います。今年度最初のイベントは夏休み企画として、当教室から車で20分ほどのところにあるJAXA(ジャクサ、独立行政法人宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスと相模原市立博物館で、日本の宇宙航空研究の最先端を勉強に行きました。

 2010年に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子は、今年7月20日から東京上野の国立科学博物館と相模原市立博物館の2館で初公開されました。そこで当教室のスタッフは、「音読・書きとりコース」の生徒さんと、夏期講習受講予定のお子さんのご家族と一緒に、その微粒子を見に行くことにしました。

 まず、相模原市立博物館の開館30分前の9時に博物館入り口に並び、光学顕微鏡による微粒子観察の当日整理券を約120人目で人数分入手しました。午後2時からの回が割り当てられました。整理券を受け取ってから、隣接するJAXAのキャンパスへ行きました。入構してすぐ右側に巨大なロケットが2基横たわっており、キャンパス内各棟では様々な展示やイベントがやっていました。

 ボサボサ博士縮小版当教室の生徒さんたちは、最初に「パラシュート・ワークショップ」で白衣を着た若手博士による指導で手作りの小型パラシュートを作りました。それを建物の屋上から投下して、落下速度や軌道などを観察しました。その他、宇宙帆船の薄膜太陽電池パネルを触らせてもらい、それの宇宙での折りたたみ・張り出し方法の実演を見学したりするなど、宇宙マニアにはたまらない展示がたくさんありました。

 すべてを紹介することはできませんが、真面目な研究報告ばかりでなく、学園祭のノリでサービス精神旺盛なブースやコーナーも多くありました。中庭に出店している屋台では、色とりどりの「ギャラクシーかき氷」や、いびつな形をした「小惑星イトカワ・ドーナツ」、真っ黒だけど美味しい「ダークマター・カレー」など、楽しいネーミングの食べ物ばかりなのもよかったです。

 午後には、整理券の時間通りに博物館でイトカワの微粒子を光学顕微鏡で見ました。微粒子は光り輝いて神秘的でした。博物館の係の方は、この微粒子の分析から何がわかるのか、またそれが今後の宇宙研究にどのような貢献をするのかなどを丁寧に教えてくださいました。

 博物館ではその後、プラネタリウム「はやぶさ2の挑戦」を鑑賞しました。おかげさまで、この一日、子どもも≪もんじゅ≫スタッフも、頭が消化しきれないほどの宇宙の勉強をして、大満足で帰ってきました。

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 8月19日から5日間の日程で開催する≪もんじゅ≫の夏期講習では、全10クラスのうち1回分で宇宙を取り上げます。≪もんじゅ≫の音読・書きとりコースでは、通常授業のテキストで算国理社4科目を七五調の音読教材化しています。夏期講習ではそれらから抜粋したり、補足した教材を音読します。たとえば、宇宙の回で使う音読テキストの一部には以下があります。

 「太陽系 水金地火木 土天海冥 8惑星に 1準惑星」
 「日食は 太陽に月が 重なって 黒い太陽 周りが光る」
 「月食は 地球の影が かぶさった 暗い満月 夜の現象」
 「『はやぶさ』が降りた S型小惑星イトカワ 微粒子採取に成功」

 模型や実験、映像などで体験学習をして明確なイメージをつかんだ後に、それを言語化した知識を七五調のリズムで音読すれば、ただの活字の知識ではなく、血肉化した記憶として脳に刻み込むことができるでしょう。夏期講習では宇宙だけでなく、人体の仕組みや都道府県・世界地理なども、ゲームを交えて楽しく覚えていく予定です。

            門樹