≪もんじゅ≫では教養の1つとして、季節の行事や風習を生徒さんに知ってもらいたいと思っています。そこで、ホームページとフェイスブックで定期的に季節の話題をとりあげ、わかりやすくご説明します。
第27講 ―― 冬至とかぼちゃ料理とゆず湯
今年の冬至は12月21日でした。年によって微妙に日付がずれる冬至は、一年の中で昼の時間が一ばん短い日です。ちなみに、昼の時間が一ばん長いのは夏至で、昼と夜が同じ時間なのは春分・秋分です。
四季をさらに6つずつ分ける24節気でいえば、冬は①立冬(11月上旬)→②小雪(11月下旬)→③大雪(12月上旬)→④冬至(12月下旬)となり、昼の時間が最短となる冬至の後は、⑤小寒(1月上旬)→⑥大寒(1月下旬)で寒さのピークを迎えます。今年2016年はまさに小雪の時に東京でも積雪があり、24節気のネーミングの正しさが証明されました。
さて、冬の真ん中にあたる冬至には、かぼちゃを食し、ゆずを浮かべたお風呂に入る習慣が日本にはあります。かぼちゃにはビタミン、カルシウム、鉄分が多く含まれていて、風邪予防や冷え性などに効果があります。ゆずにはクエン酸、ビタミンなどが特に皮に多く含まれていて、湯船に浮かべて香りとともに美肌、血行促進などの効果を楽しむことができます。
わが家でもかぼちゃ料理とゆず湯を楽しみました。ゆずはお米農家さんが庭でできたものをくださったので、それをガーゼに入れて湯船に浮かべました。湯の中で揉みほぐして果汁と皮からのエキスをお湯に浸みわたらせました。アロマ効果でリラックスできました。
かぼちゃは、山梨県の郷土料理である「ほうとう」に入れて食べました。麺にもかぼちゃが練り込まれているものを選びました。かぼちゃは、娘が学校の畑でとってきた大根と一緒に煮込んでほとんど溶けてしまいました。近所の農家さんからいただいた里芋も入れて、実に健康的な夕食になり、体の芯から温まりました。
(高橋門樹)