間もなく2016年が閉じようとしています。皆様におかれましては、どのような1年でしたでしょうか。

 こども教室≪もんじゅ≫にとって、本年は開塾から4年目の年でした。6月に個別指導コースを開設して、音読・書きとりコース、そろばん・暗算コース(以上通塾講座)、作文・読書コース(通信講座)とあわせて、≪もんじゅ≫は全4コースとなりました。個別指導については、≪もんじゅ≫の開塾当初から時折お問い合わせをいただいていたのですが、今年になって開講に至りました。

 個別指導コースを開講して半年でわかったことは、個別指導と一口で言っても保護者の方々からは様々なご要望があることでした。例えば小学生のお子さんでは、漢字、小数・分数の計算、読書内容の口頭報告と質疑応答など、ピンポイントの分野―をご指定される保護者の方は少なくありません。近年注目を集めている公立中高一貫校の受験対策や、小学生向けの英検対策のお問い合わせもありました。

 漢字や作文、アルファベットの書き方と基礎的な英単語と会話文は、すでに≪もんじゅ≫が独自に学年ごとに開発していた音読・作文教材があるので、それを個別指導用にアレンジしてご提供しています。算数は≪もんじゅ≫が所属する全国珠算教育連盟が作成した「算数チャレンジ検定」用の問題集が、算数の基礎学力を修得するにはわかりやすくできていて、それを使っている生徒さんもいます。

 中学生のお子さんはほとんどが、とりもなおさず学校の英数国理社の成績を上げたいというものです。そこで指導することの中心は、教科書を中心とする復習と定期テスト対策です。学校の定期テストは試験範囲を出題傾向に沿って勉強すれば、間違いなく点数はあがります。ただし、お子さんがその勉強方法を理解していないことがほとんどです。すべきことを確実にできるよう、指導します。

 ≪もんじゅ≫ではただ単に問題集を解くようなことはしません。地図を広げて国や都市の位置を確かめ、地球儀・月球儀に光源を近づけて日食・月食の構造を理解し、小倉百人一首かるたを並べます。次第に生徒が興味を持って勉強を始めます。小学生新聞を毎週書写し、日記を書いてくるお子さん、日本や中国の歴代王朝・時代名を自慢げに唱えるお子さんなど、表現はさまざまです。

 「息子が本を買ってくるよう頼んできたんですよ」と、嬉しそうにお話しするお母様もいます。学期末テストの英語の点数が予想以上に跳ね上がった生徒さんのお母様は、わざわざ教室にいらっしゃってご報告をくださいました。先日も、あるお母様から「2学期の成績が上がったんですよ」と、ご報告をいただきました。お子さんの成長のお手伝いができることは、≪もんじゅ≫にとって最大の喜びです。

 来年がまた皆様にとって素敵な1年となりますことを願っております。
 
(高橋直美、門樹)