昨年から始まった≪もんじゅ≫行事の1つ、「町田の里山で田植えをしよう」イベントが、6月4日(日)に行われました。小野路の秘境(?)にある棚田で、≪もんじゅ≫から4家族9人の親子が参加しました。参加してくれたのは小学校2~4年生の4人の女子です。そのうち2人は昨年の同イベントの稲刈りに参加してくれたリピーターです。初参加のお子さんは田植えだけでなく、田んぼの中のおたまじゃくしをプラスチックケースに入れるなど、動植物の生態を観察してくれていました。「虫なんか気持ち悪いから嫌い」と言っていた子どもほど、目の前で動く小さな生命を見て追いかけ回すようになります。

社会科では「米づくりの盛んな地域」という単元があります。田植えの前に田おこし・代かきをし、稲刈りの後には脱穀・乾燥・籾すりをする、と教科書に書いてあります。テストでそれらの言葉を問う出題もありますが、実地で農作業に携わらないと都内に住んでいる子どもたちには何のことかわかりません。知識的なことだけではありません。田植えの前に土地の神様に豊作を祈念する祝詞を上げます。そうした昔から伝わる習俗を直接見聞きすることで、自然へのおそれやかしこみを体感します。何よりも、水に浸り、風を受けるなど、自然に触れることは気持ちいいです。なぜ人は地域の土地を大切にしなければいけないのかが、肌感覚でわかります。

この後、この田んぼ周辺でホタル探勝(6月)、案山子づくりとキャンプ(8月)、稲刈り(10月)、脱穀と籾すり(11月)、どんど焼き(1月)などが予定されています。最後のどんど焼きは、稲わらの大焚火と餅つきで盛り上がります。子どもの育ちには、家庭、学校のほかに第3の居場所が必要と言われています。習い事と地域コミュニティ活動で、お子様の知性と感受性が豊かになります。ぜひご家族でご参加ください。