3月1日(日)、途中から冷たい雨が降る寒い日となりましたが、音読・書きとりコースの中学年以上の希望者で、当教室3度目となるもんじゅ遠足を実施しました。(1回目はJAXA宇宙航空研究開発機構と相模原市立博物館見学、2回目は鎌倉七福神巡り。)
今回は東京都港区方面へ出かけ、芝公園周辺にある貝塚・古墳・東照宮・増上寺・東京タワーの見学に行きました。
芝丸山古墳は、今では小高い丘ですが、生徒の1人はそこで、貝殻を発見! 思いがけず貝塚の面影を感じ取る体験となりました。
そして、芝丸山古墳が前方後円墳だったことを、前方部・後円部・くびれ部分を確認することで理解しました。また、墳頂にある伊能忠敬(いのう ただたか)の測地遺功表をみて、
あの時代、勤め先を定年した後に、趣味だった天文学と測量を勉強し直し、自分の足で全国を歩いて初めて緻密な日本地図を完成させた伊能忠敬の偉業に思いを馳せました。「中高年のヒーロー」です。お子さんたちよりも、付き添った大人たちのほうが感じ入っていました。
芝東照宮では、明治初期の神仏分離のため、増上寺から分かれた経緯を聞きながら、徳川家との関係について学習しました。ここでは、参拝後に御朱印をもらい、昨年の鎌倉の七福神巡り遠足に参加したお子さんは、さらに御朱印帳のコレクション(?)が増えたことにご満悦でした。日光や久能山以外のこんな身近なところにも、東照宮はあるのですね。
その後は増上寺へ。浄土宗の七大本山の一つであるこのお寺は壮大で、徳川家の菩提寺です。実際に訪れると、徳川将軍家の力を実感することができました。
昼食を増上寺内のお部屋で仕出し弁当をいただいた後、ここでも御朱印をいただきました。お守りなどのお土産を購入し、また、徳川将軍家霊廟も参拝しました。六人の将軍のほか、五人の正室、五人の側室など、歴史上の人物が大勢埋葬されていると思うと、何やら強い「気」が漂っているような気すらしてきます。芝公園一帯がまるごとパワースポットといえるでしょう。
そして、最後に東京タワーへ。あいにくの雨でしたが、150mの大展望台と250mの特別展望台の両方から、グルリとパノラマの景色を楽しみました。昭和の高度経済成長期には、ここからテレビやラジオの電波が送られていたんですね。親たちも子どもの時に上りました。
お子さんたちはどちらかといえば、足元がガラス張りの「ルックダウンウィンドウ」で歓声をあげていましたが…。
普段の机に向かってする勉強とはひと味もふた味も違う、まさに体感する《もんじゅ》の課外授業は、今後も定期的に行いたいと思っています。