昨日は、先週実施した珠算検定の合格証の名前と日付を十数人分筆で書いて、合格者に手渡しました。≪もんじゅ≫が所属する全国珠算教育連盟では、珠算検定が15級からあります。10級以上の合格には連盟が立派な合格証を発行してくれ、受験者の氏名と生年月日はプロの書道の先生に書いてもらえますが、11~15級は各教室が全珠連の可愛らしい台紙を使って自前で発行することになっており、とりあえず合格者の氏名や日付は私が書いています。

 私は書道の先生ではないので、本当は書くたびに自分の筆文字の拙さに「恥ずかしい」「合格者に申し訳ない」と思っているのですが、それでも、この合格証を教室で手渡す時の生徒さんたちの喜ぶ姿には替えらません。生徒さんたちには、10級になるまで私の書く字で我慢してもらっています。(笑)

 右上の写真は入会2ヵ月ほどの男子生徒の合格証です。そろばんに貼る合格シールも合格証の上に置いて写しました。生徒さんたちは、この合格証とシールを受け取ると、真っ先にシールをそろばんに貼りたがります。進級していくほどに、そろばんの側面に合格したシールがズラリと並びます。勲章のようなものです。右下の写真は1級までの合格シールが貼られたそろばんです。生徒さんたちはシールをそろばんに貼っていくことで、自信を深めていきます。

 そろばんの良さは、生徒さんの努力をこのような目に見える形で、生徒さんとご家族の皆さんに示せるところです。特に初心者のうちは、頑張れば数か月ごとに自分の進歩が新しい級の大きな合格証とシールで証明されます。以前、ある男の子は合格証を受け取った時に、「ぼく賞状なんかもらったのは初めてだ」と感激していました。努力の成果を形にし、その喜びを家族や一緒に努力している仲間と分かち合う。教育上、非常にすぐれたシステムだと思います。