≪もんじゅ≫は今年、生徒さんの保護者の方々からのリクエストをいただき、6月から個別指導コースを新設しました。おかげさまで、新コースを開講している曜日――月・水・木・金曜日はすべて個別指導コースの授業が開講され、毎日小中学生のお子さんたちの勉強のお手伝いをしています。そこで今回は、新コースを開設して4ヵ月経って考えた若干のことを以下に書きます。
個別指導コースの生徒さんは、元々≪もんじゅ≫でそろばんや作文を勉強していた生徒さんが多いので、皆さんまじめで理解力に問題はありません。ただし、学校で好成績をあげるためには、ペーパーテストで高得点をとらなければいけません。そのためには、「知っている・理解している」レベルではなく、「先生が求めているように書く」ことが不可欠です。
学校の先生は生徒たちに授業を理解してもらいたいし、テストで良い点数をとってもらいたいと願っているはずですから、授業でわかりやい板書をして、授業中に多くのヒントを出しています。「ここは大切だぞ」「これはテストに出るよ」等々。個別指導コースの生徒さんに学校のノートを持参してもらい、中身を見ると、やはり先生の「ここが重要!」発言も書かれています。
生徒たちはノートと教科書をひと通り見直すところまではやります。しかし、社会科の人名・地名・専門用語の難しい漢字や、不規則な英単語の綴り、理科の各種原則・定理のフレーズなどを、何度も音読し、書き取り、暗記することまではしていません。「だいたいわかっている」けれど、「確実に解答できる」ところまで覚え込んでいないから、およそ40~60点台で足踏みしています。
能力に問題がないのに芳しい成績をあげられていない生徒さんには、ペーパーテスト対策の具体的な勉強方法を知らないことが共通しています。≪もんじゅ≫で英単語を「1問1秒ルール」で覚えたり、教科書に準拠した理科・社会科の基礎的なドリルを解いたりした後に、学校の単元テストで高得点をとると生徒自身が驚きます。それまでやみくもに勉強してダメだったのが、あっさり点数が取れたからです。
一度良い点数をとると、もっと良い点をとろうと頑張るようになります。高得点を続けてとることに成功すれば、もう勉強をおろそかにすることはなくなります。「この科目は私の得意科目だから」と、テレビやゲームなどは後回しにして勉強をするようになります。テストで高得点が取れる得意科目を見つけて、そこから勉強の楽しさを理解してもらうことが、個別指導の最初の課題の1つです。