お子様たちが4月に進級・進学されてから、早いもので1ヶ月が経とうとしています。そろそろ新しい生活にも慣れた頃でしょうか。教室でみせてくれる顔が、心なしかこれまでよりも少しお兄さんお姉さんらしく引き締まったような気がします。
≪もんじゅ≫でも新しい仲間が増え、スタッフは常に新鮮な気持ちで授業に取り組んでおります。特に作文・読書コースの通信講座で、≪もんじゅ≫に新入会をされた方が増え、記入済みの作文ワークシートが郵送で届いています。お子様たちが書いた文字や文章を見るたびに、一生懸命書いている姿が頭に浮かび、心打たれています。
新年度を2週間ほど終えての所感を、コースごとに以下にまとめます。
【音読・書きとりコース】
昨年度から当コースを受講されているお子様は、大きな声を出して読んで覚えるという作業がとてもスムーズにできるようになっています。覚える時間は短くなり、暗記できる量が増え、どんどん知識を吸収していけるだけでなく、人前でのプレゼンテーションも臆することなくできるようになりました。
新しくこのコースを受講されたお子様は、声を出すことや、限られた時間で多くの漢字を書くことに、最初は戸惑いがあるかもしれません。ですが、そこは「継続は力なり」で、そのような勉強を一定期間こなすと、ある時から急に同じことが苦も無くできるようになっていることに気づきます。
当コースでは、基本的に毎回漢字を書き、英数国社理5教科の基礎知識を覚え、古典作品の一節を暗記したりします。進学塾で毎回のようにテストをして点数づけにより知識量を測り、勉強の動機づけをする学習方式とは異なります。声を出して楽しみながら読み書きに熟達し、教養を身につけようというものです。
【そろばん・暗算コース】
4月になってプレ・クラスを開講したこともあり、現在は幼稚園年中さんから中学生、そして一般の方(保護者の方)まで、幅広い年齢層の皆さんが切磋琢磨して練習しています。この新年度から予告通り、8級以上の生徒さんたちを対象に、初めての「そろばんスピード競技」を実施しました。
「そろばんスピード競技」は、通常の検定試験では味わえない刺激になっているようで、良い意味で生徒間のライバル意識も一部で生まれているようです。とはいえ、一番気にしていただきたいのは自分自身の伸びですので、ぜひ生徒さんご自身で今後の成績を時系列で記録されて、上達を実感していただければと思います。
5月下旬には通常の珠算・暗算検定試験もあります。こちらはいつも通り、目標を達成できるようにそれぞれの生徒さんあった練習をしてまいります。また、その他の九九検定やフラッシュ暗算検定も積極的にチャレンジしてください。1つの同じ種目ばかりでなく、総合的な計算力を訓練することが、結局は実力につながります。
【作文・読書コース】
当コースは≪もんじゅ≫3コースの中では一番年月が短いのですが、おかげさまで受講者数は順調に増えています。受講されているのは通塾している生徒さんだけでなく、当教室のホームページやフェイスブックをご覧になった全国各地の保育園・幼稚園生から中学生までが、通信講座として現在取り組まれています。
このコースへのお問い合わせを全国の保護者様からいただくことは、お子さんの作文力向上が第一の目的であることは間違いありませんが、恐らく暗記一辺倒だったこれまでの教育に疑問をお持ちであったり、「Critical thinking(批判的思考)」を自分でできるようにすることが必要だと、お考えのご家庭が多いことの表われだと思われます。
時代の変化を捉え、お子様の今後の受験や将来の仕事を考えて、そのように考えていらっしゃる保護者の方々が増えていることは、ご賢明な選択かと思います。当教室でも、グローバル化する世界の中で、多様な人々と共存せざるを得ない次世代のお子様に、自分の考えをしっかり表現できる術を身につけていただきたいと切に願っています。
今年度も、生徒さんとともに進歩していきたいと思っています。宜しくお願い致します。