≪もんじゅ≫では教養の1つとして、季節の行事や風習を
生徒さんに知ってもらいたいと思っています。
そこで、ホームページ上で定期的に季節の話題をとりあげ、
簡単に説明していきます。
 

第11講 ―― 原爆投下と終戦記念日
 

今月は行事や風習ではありませんが、日本人として
70年前の1945年8月のできごとを3つ知っておきたいものです。

1つめは、8月 6日のアメリカ軍による広島への原爆投下です。
2つめは、8月 9日のアメリカ軍による長崎への原爆投下です。
3つめは、8月15日の玉音(ぎょくおん)放送による終戦です。
この8月15日を終戦記念日といいます。

玉音放送とは、前月26日にアメリカ・イギリス・中国3ヵ国が
連名で発した日本軍の無条件降伏を要求するポツダム宣言を、
日本国政府が受諾することをラジオ放送により
天皇が肉声で表明し、日本の敗戦を日本国民が知ったものです。

2回の原爆投下を受けて、日本は敗戦を受け入れました。
1945年末までに亡くなった原爆犠牲者は、
広島が約14万人、長崎が約7万人の計約21万人です。
日本は唯一の戦時被爆国です。

1937年の日中戦争、1941年の太平洋戦争へと
日本が戦争を拡大していった結果、
国内外の人々が受けた悲惨さを思い起こし、
日本が戦争被害と核兵器に対してとるべき態度を
あらためて考える機会としたいです。