≪もんじゅ≫では、6月から新たに個別指導コースを設けました。まだ始まってから1ヵ月足らずですが、5月下旬に内部生に新コースを告知後、6月から早速新コースをスタートしてくれた受講者の生徒さんたちがいます。中学生の生徒さんは5月の中間テストの結果の見直しと、期末テストの対策です。期末テストまでの短い期間で勉強の成果を出せるよう一生懸命取り組んでいます。
 生徒さんたちをみていて気付くのは、1学期の中間テストの点数が思わしくなかったのが、勉強に対するやる気や能力の問題ではなく、勉強方法がわからなかったことに最大の要因があることです。本人には「なんとかしなくては」と焦る気持ちがあるのですが、具体的なやり方がわからずに気持ちが空回りするばかりで、中間試験の点数が思い通りに取れずにいるというのが実情です。

 教えるプロが見れば、教科書のどこが出題されるかはすぐにわかります。例えば国語なら次のようになります。
 まず、漢字です。受験でも定期テストでも漢字は2割ほどが出題され、いわゆる「点取り問題」です。テスト範囲の漢字をきちんと書き取りしてさえおけば、確実に点数が稼げます。また、漢字は丁寧に書かなくてはいけません。それぞれの漢字のとめ、はね、出る、出ない、付く、離れるなどを、「わかっていますよ」と採点者に伝えるように書かいていないと、減点されてしまいます。
 次に、私が「ここがでるよ」と言ったところを教科書やノートにマーカーで線を引いてもらい、何度か声に出して読み、すぐに口をついて出るようにします。定期テストはペーパーテストですから、言えるだけでなく書けるようにしなければいけません。言葉は知っているのに漢字で書けないのでは点数につながりません。ノートにその単元に出てくる専門用語を何度か書いてもらいます。
 そして、現代文であれば、指示代名詞が指す内容を答えられるようにします。教科書本文の中にある「この」「それ」などの指示代名詞をノートに書き出し、その内容を数十文字でまとめます。これらのノートを別途作ってもらい、生徒さんが書いたものをこちらがチェックするだけで、定期テストは70~80点が確実に取れるはずです。それ以上の点数は、問題集の応用問題をこなして備えます。

 おもしろいのは、こうしたやり方を通して高得点をいきなり取った時の生徒さんの反応です。それまで何をどうすれば点数を取れるのか、皆目見当がつかなかったのに、≪もんじゅ≫の指導スタッフが指示した通りにやってみたら、それほど難しいことをしたわけでもないのに点数が取れてしまったという驚きと喜びが、点数報告の時の表情に表れます。
 大半のお子さんは、勉強をよくわからないもの、面倒くさいもの、と感じています。しかし、努力した分だけきちんと結果が出ればやりがいを感じますし、勉強が楽しいと思うようになります。≪もんじゅ≫では、そんな「勉強が楽しい」という感覚を伝えるお手伝いをしています。個別指導では、生徒さんお1人お1人に合った勉強のツボを教えられます。