≪もんじゅ≫では教養の1つとして、季節の行事や風習を生徒さんに知ってもらいたいと思っています。そこで、ホームページ上で定期的に季節の話題をとりあげ、わかりやすく説明します。
第21講 ―― 夏至(げし)
今年の6月21日は夏至です。昼の長さが1年で1番長い日です。
ところで、夏至の日の出と日の入りの正確な時間をご存知でしょうか。国立天文台のデータによれば、東京での日の出の時刻は4時25分、日の入りは19時00分です。1日24時間のうち、日照時間は14時間35分間もあります。
日照時間が最短となる冬至(とうじ、今年は12月21日)は、6時47分~16時32分の9時間45分間です。つまり、夏至と冬至では昼の長さに5時間近くの差があります。日照時間に5時間もの差があれば、夏と冬に大きな寒暖の差があるのも必然です。
昼の時間が最長の夏至ですが、気温が1年間で最高になるのは1ヵ月半ほど先になります。気象庁の統計によれば、365日それぞれの最高気温の30年間平均値は、8月2~9日の8日間が年間の最高で31.1度です(観測地・東京)。
日本は現在、梅雨なので暑さは抑えられていますが、梅雨が終われば一気に猛暑がやって来ます。体調管理に気をつけましょう。
(高橋門樹)