小学校2年生のフラッシュ暗算の上位入賞者を決めている最中です。できた子たちが勢いよく手を挙げています。前方に座っている子どもたちは、何人できたか、後ろを振り返って確認しています。

 
 2月26日(日)、法政大学市ヶ谷キャンパスで、全国珠算教育連盟(全珠連)東京都支部主催の東京都低学年珠算コンクールに、≪もんじゅ≫も参加しました。午前10時から午後3時まで、個人総合、読み上げ暗算、読み上げ算、フラッシュ暗算が競われました。東京都内の連盟所属教室で選抜された千名を超える幼稚園児~小学校3年生の生徒たちが集まり、学年ごとに大教室に分かれて日頃の練習成果を発揮しました。
 2013年に開塾した≪もんじゅ≫は今回が4回目の参加で、毎年少しずつ参加選手を増やし、今年は小学1年生2名、2年生2名、3年生4名の計8名の選手団を結成しました。大会会場へは、保護者4名と≪もんじゅ≫スタッフ3名、そして乳児のお子さん1名の計16名が電車を乗り継いで行き、道中は保護者と教室スタッフ、保護者同士などで会話が弾み、親睦が深まりました。

大会終了後に会場1階外で集合写真を撮りました。

 この大会は学年ごとに設定された級位に合格していないと参加できません。しかし、では級が上の選手が有利かと言うと必ずしもそうではありません。学年ごとに競技問題はやや容易なレベルで統一されており、珠を弾く速さもさることながら確実に正解をすることが求められます。「いつも練習しているのよりも簡単だ」と高をくくって早く終えても、下級の子に点数で負けることがあります。
 最後の表彰式では、≪もんじゅ≫の選手団はみな金賞・銀賞・銅賞・優良賞いずれかの楯や賞状を持ち帰って来ました。競技結果に必ずしも満足できなかった選手、克服課題を見つけた選手もいますが、選手団に選抜されて東京じゅうから終結した同年齢のそろばんの猛者たちと相まみえたことが一番の大きな収穫です。選手のみなさん、お疲れ様でした。今後ますますの活躍を楽しみにしています。

 こうした大会の大きな副産物は、保護者のそろばんに対する認識が変わることです。大学の大教室を借りた会場では、後ろの空席にお父さん、お母さんがびっしりと陣取り、立錐の余地もなく立ち見をしている保護者たちは、かたずを呑んで子どもたちの競技を見守っています。初めて参観する保護者は、まずこの熱気に圧倒されます。そろばん経験者の保護者は、読み上げ算やフラッシュ暗算を一緒に暗算しています。
 また、親御さん同士、子ども同士の連帯感が生まれます。大人たちが集まると教育や子育ての悩み相談が始まりますし、子どもたちは日ごろの教室内でそろばんを練習する姿しかお互いに見たことのなかった子と、昼休み中に大きな会場を走り回って友だちになります。今年も昨年もお父様がお1人ご参加され、引率のお手伝いをしてくださいました。ありがとうございました。
 低学年コンクールをはじめ各種そろばん大会は、生徒、保護者、教室スタッフに、通常の練習とは異なる様々な気づきをもたらしてくれる良い機会です。私は≪もんじゅ≫の生徒・保護者の引率担当ですが、妻は主催側の委員の1人として大会のお手伝いをさせていただきました。大規模な大会運営をご担当くださった全珠連東京都支部の先生方に、改めて御礼申し上げます。