フラッシュ暗算で盛り上がる会場(2年生)

 3月17日(日)に法政大学の市ヶ谷キャンパスで行なわれた、全国珠算教育連盟東京都支部主催の第39回東京都低学年珠算コンクールに、こども教室≪もんじゅ≫の生徒さん10名が代表選手として参加しました。朝8時に鶴川駅集合、電車を乗り継いで9時すぎに会場に到着しました。午後3時ごろの大会終了まで熱気にあふれた大会で、選手たちは大きな刺激を受けたことと思います。

 現地で合流されたお父様たちも含めて、6名の保護者の方々も参加してくださいました。お忙しいところご参加いただき、ありがとうございました。小学生3年生以下のそろばんの俊英たちが東京じゅうから約千人が集まるこの大会で、お子様が緊張した面持ちで必死にそろばんを弾く姿を直接ご覧になるのは、保護者の皆様には特別な思いがあったのではないでしょうか。

 保護者の皆様は大会後、「都心にある立派な大学校舎でのイベントは、子どもにとってとても新鮮な体験だったと思います」、「10歳にもなっていないお子さんたちが見せてくれるフラッシュ暗算の驚異的な計算力には感服しました」、「上には上がいることを痛感しました」と口々に話されていました。

 ≪もんじゅ≫から出場したのは、小学校1年生4名、2年生2名、3年生4名の計10名です。うち7名が初参加でした。各学年とも出場するためには、すでに合格していなければいけない検定級が設定されています。そうした資格をクリアして出場した≪もんじゅ≫の選手たちは大会でも奮闘し、個人競技または種目別競技で全員が金賞、銀賞、銅賞のいずれかまたは複数受賞しました。

 大会では司会の先生が競技の合間に選手たちに面白い話をしてくださいます。ある先生は米軍に招待され、ハワイのホノルルで現地の人たちの前でフラッシュ暗算をやって見せたそうです。常人離れした技を見た人たちからはスタンディングオべーションが起き、「Ninja! Ninja!」との大歓声を受けました。ハワイの少年少女たちにとって、そろばん競技者は「あの人は忍者に違いない」と思われ、求められたサインにも「Ninja」と書いて喜ばれたとのことでした。「みんなもソロバン忍者になれるぞ」との言葉に、会場が沸いていました。

 また、顧問の先生方の開会の挨拶に、保護者さんたちは「感じ入りました」と言っていました。2年生の会場では森田先生が「大会は参加することに意義があります。新しい友人ができるし、驚くほど実力が上の選手と同じ場所にいることに刺激を受けます。同時に競技だから勝たなければいけません。勝つために自分の実力を高める方法を必死になって考えてください」と、また3年生の会場では村田先生が「ここに集まった選手たちは謙虚になることを心がけましょう。そろばんを習わせてくれているご両親、教えてくれている先生、励ましてくれる仲間、みんなに感謝をすれば強くなれます」と、アドバイスをくださいました。そろばんで修練と人生経験を積んだ先生方の言葉は、子どもだけでなく大人にも説得力があります。

 ≪もんじゅ≫が今年これから出場する予定のそろばん大会には、3月の日米小学生珠算コンテスト(横須賀会場)、7月の東京珠算選手権大会、8月の全日本珠算選手権大会(京都会場)、世界そろばんフェスティバル(東京オリンピック関連イベント)、11月の全関東珠算競技大会などがあります。出場資格は段位合格から初級レベルまで様々です。ぜひ小学生のうちに各種イベントへ積極的に参加して、そろばん技術の向上に励み、国際的な知的好奇心を育んでいただきたいです。

 写真はフラッシュ暗算で盛り上がる会場(上)と、大会終了後の集合写真(下)です。

≪もんじゅ≫の選手たちと保護者の方々