2月28日、教室の授業を終えると、突如として全国一斉休校が報じられました。

これを受けて、町田市内の学校は基本的に2月28日金曜日が昨年度最後の授業となりました。この急な措置を受けて、まず思ったのはご家庭や職場など、あらゆる場所で混乱をきたしているであろうことでした。

新型コロナウィルスの感染拡大については、もちろん2月に入ってから当教室でも懸念をしており、情報収集をすると共に、事態の推移を見守っていました。

当時、新聞やテレビの大手メディアでは、自称・他称専門家という方たちがさまざまな見解を明らかにしており、どれを信じて良いかわからない状態でしたので、≪もんじゅ≫ではWHOによるデータなど、可能な限り一次情報やデータを検証していました。まだ日本語での一次情報は少なかったため、英語や中国語のデータに直接あたるようにしておりました。

この期間はまだ、子どもは新型コロナウィルスに極めてかかりにくく、子ども同士の感染例がほぼないことや、全世界で数千人いる死者のうち小中学生の子どもはゼロであったことから、教室としては通常授業を行う方針を貫いていました。

また、保護者の方々からは、突然の休校で困り果てた声が数多く届いておりましたので、この期間には夕方から夜にかけての通常授業だけでなく、昼間のお預かり(自習)を実施することで、現実的に困っているご家庭のサポートを第一に考えて対応していました。

実際に、一斉休校とはいえ、学童や保育所は通常通りとする対応など、学校や保育に関する政府の対応に一貫性が見受けられず、「子どもたちの健康や安全を考えて」という政府の見解とは裏腹に、その対象から外れてしまうお子さまが多数いらっしゃいました。外に預けない場合でも、そもそも小さいお子様を家に置いておくことの様々なリスクは非常に高いため、≪もんじゅ≫が地域に根差した塾として、少しでもお力になれないかと考えたのです。

もちろん、教室での手洗いや消毒、マスクの着用などは徹底したうえで授業を続け、結果的にほとんどのお子さまが通塾されました。

また、この期間のお預かりでは、思わぬ収穫もありました。(続く)