この≪もんじゅ≫ホームページの≪もんじゅ≫ブログの記事(2016年8月25日付)で紹介した、町田市へ「障がい者スポーツ」について聞き取り調査をした内容が、私と生徒の2人だけでとどめておくにはもったいないと思い、短く文章にまとめて『朝日新聞』の読者オピニオン欄「声」に投稿したところ、8月28日の同欄に掲載されました。

 新聞に掲載された文章は、紙面レイアウトの関係で、私が送付した文章から若干言葉が削られていましたが、ほぼ原文通りです。題名は編集者の方がつけてくれたものです。先週、掲載ページをコピーして町田市役所へ行き、応対してくださった職員さんたちに掲載の報告とお礼をしに行きました。皆さん、喜んでくださいました。

 今年は7月に神奈川県相模原市で障がい者施設で多数の障がい者を殺害するという事件がありました。一方で、8月にはブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが、9月にはパラリンピックが開催されました。障がい者と健常者の関係や、スポーツですべての人が感動してつながることのできることを考える機会となっています。

 ≪もんじゅ≫の指導スタッフとしては、皆さんに「障がい者スポーツ」を理解していただくことに加え、作文とは自分でテーマを考え、自分の足を運んで得た情報と自分の考えを盛り込むことで、説得力のある文章ができあがることを知っていただけると嬉しいです。以下に、掲載紙面の写真と、掲載文を添付します。

『朝日新聞』2016年8月28日第8ページ「声」欄

『朝日新聞』2016年8月28日第8ページ「声」欄

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 中学生の子どもの夏休みの課題リポートで「障がい者スポーツ」を調べに、一緒に地元の市役所へ行きました。
 市職員の皆さんは次々と印象深い話をしてくれました。障がい福祉課の職員は「障がいは社会が作るもの。たとえば行政サービスで筆談器があれば、耳が聞こえないことは障がいにならない。障がいをなくす環境づくりが大切です」と言っていました。
 最近は健常者のブラインドサッカーや車いすバスケの体験会もあるそうです。スポーツ振興課の方は「スポーツの世界では健常者と障がい者の垣根が低くなっています。将来、両者が一緒にスポーツを楽しめるようになるのが理想です」と語っていました。
 リオ・パラリンピックに出場する地元選手を取材した広報課の職員は「パラリンピックに出るアスリートは元気にあふれ、彼らと話すと障がい者への偏見などなくなります」と。
 障がい者と健常者がスポーツで交流する機会がもっと増えれば、バリアフリー社会も広まるのでは、と帰りの車の中で子どもと話しました。

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