こども教室≪もんじゅ≫の高橋直美です。

当教室では全国珠算教育連盟の検定試験を9月の最終週に行いましたが、
その週末には、同連盟に加盟していない教室や個人および段位の検定試験が各会場で行われました。
今回、私はその会場での検定試験で、試験監督をつとめてきました。

そこでは、10級から段位まで幅広いレベルのそろばん学習者が検定試験を受けましたが、
特に段位の受験者のそろばん能力は、みている側を圧倒するものがありました。
指の動く速さはもちろんのこと、頭の中にまるでコンピューターが入っているかのように、次々と答えを書いていく姿はまさに圧巻です。
特に上級者は見取り算の試験ですら、そろばんを置いて暗算で解いているので、その集中力たるや半端ではありません。

一方で、まだ自分の生年月日もわからない幼児も一生懸命そろばんをはじき、
また子どもたちに混じって大人の方もやや窮屈なスペースの試験会場で問題に格闘している姿がありました。

連盟の先生と立ち話をしていた中で、
こんなに早く計算ができる技術はそろばん以外にないのだから、
そろばんの先生はその価値をもっと強く認識して、
普及に努めるべきだというような話になりました。

本当にそうだと思います。
私の経験上、そろばんをやっている子どもであれば、
まず算数でつまずくことはありません。

そして、そろばんで得た計算力はもちろん、集中力や瞬発力などは一生ものです。
こんな優れた技術を1人でも多くの子どもたちに伝えたいと、改めて強く感じた1日でした。