町田市鶴川の「こども教室≪もんじゅ≫」代表の高橋直美です。

前回の記事では、文部科学省が実施している新学習指導要領で、
「伝統や文化に関する教育の充実」
が主な改善事項の1つとして加わり、
その中で、当教室の「音読・書きとりコース」と関連する点について取り上げました。

今回は、学習指導要領の新旧対照表の算数の項目で、
そろばんについての記述が変わった点を挙げておきたいと思います。

新学習指導要領で、そろばんに触れる記述は3年生と4年生にあります。
3年生の部分は、旧学習指導要領と同様で以下のように書かれています。

「そろばんによる数の表し方について知り、
そろばんを用いて簡単な加法及び減法の計算ができるようにする。
ア そろばんによる数の表し方について知ること。
イ 加法及び減法の計算の仕方について知ること。」

変更があったのは4年生の箇所です。
旧学習指導要領では、そろばんに関する記述がありませんが、
新学習指導要領では、
「そろばんを用いて、加法及び減法の計算ができるようにする」
と明記されています。

国語に比べると、変更はこの点だけなので、物足りなさがなきにしもあらずですが、
実際に、加法と減法だけであれば、当教室で学んでいる生徒さんにとっては、
それが初心者レベルであることは容易に想像がつくと思います。

また、この学習指導要領における「数と計算」という括りは、
そろばんをやっている生徒さんには、
全く苦もなくクリアできるレベルであることは間違いありません。

実際には、そろばんで習得する「脳力」は「数と計算」のみならず、
その他の「量と測定」「図形」「数量関係」という項目までも、その力を発揮します。
なぜなら、そろばんで鍛えられるのは、計算力だけでなく、
頭の中にそろばんが浮かぶ「イメージトレーニング」の効果も絶大だからです。

私がここで力説するまでもなく、4月、あるいはそれ以前から通っていらっしゃるお子様は、
そろそろ上記のことを実感としておわかりいただいていることでしょう。

ぜひ、この絶大な「そろばんによる脳力」を1人でも多くのお子様に身につけていただきたいと願います。