町田市鶴川の「こども教室≪もんじゅ≫」代表の高橋直美です。

前回の記事では、文部科学省が実施している新学習指導要領で、
伝統や文化に関する教育の充実
が主な改善事項の1つとして加わったことについて書きました。

今回は、その中で、当教室の「音読・書きとりコース」と関連する点について取り上げたいと思います。

まず、小学校の学習指導要領の新旧対照表をみると、
一番目を惹くのは、どの学年でも「読むこと」という内容の中に
伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
という項目が新しく加わっていることです。
以前の学習指導要領では単に「言語事項」としか書かれていなかった項目です。

具体的に内容をみると、
第1学年及び第2学年では、たとえば
伝統的な言語文化に関する事項」として
昔話や神話・伝承などの本や文章の読み聞かせを聞いたり、発表しあったりすること

第3学年及び第4学年では、
伝統的な言語文化に関する事項」として
易しい文語調の短歌や俳句について、情景を思い浮かべたり、
リズムを感じ取りながら音読や暗誦をしたりすること

長い間使われてきたことわざや慣用句、故事成語などの意味を知り、使うこと

第5学年及び第6学年では、
伝統的な言語文化に関する事項」として
親しみやすい古文や漢文、近代以降の文語調の文章について、
内容の大体を知り、音読すること

古典について解説した文章を読み、昔の人のものの見方や感じ方を知ること

と明記されています。

前回のブログ記事で書いたように、私自身はこのように伝統的な言語文化を身につけることは、
これからますますグローバル化していく時代に日本人としてとても必要なことだと感じています。

≪もんじゅ≫の「音読・書きとりコース」で、あえて市販のテキストを使わず、
オリジナル教材を作成して使用している理由もここにあります。
つまり、これまでの定型の教材では、
これから必要となっていくであろう大事なことが網羅されていないと常々感じていたのです。

進学塾でも補習塾でもない≪もんじゅ≫は、
かつての寺子屋のように子どもたちが教養を身につける場となることを目指しています。

文字や漢字の習得などはもちろん欠かせませんが、
ことわざや古典・漢文、優れた人物の名言など、通り一遍の「教科書的な勉強」ではない内容に、
小さいときからどんどん触れていくことを重視しています。

子どものときから声に出して読み、慣れ親しむことで、
たとえば高校生になって、改めてその意味を知ったときには、すんなりと頭に入るだけでなく、
心にまで沁み渡り理解できるようになります。
それが大人になって社会に出たときに、経験とあいまって教養となり、人生に効いてくるのだと思います。

古典=難解なものとなってしまわないためにも、
また、日本語や古典独特の魅力を体感するためにも、
小さい時から良質な内容の「読み書き」は必須だと言えるでしょう。