小学校2年生の生徒さんが1月最初の授業で提出した作文ワークシートです。手前から日記、新聞書写、読解、読書感想文です。

≪もんじゅ≫の作文・読書コースを簡単にご紹介します。同コースは毎週、①読解、②日記、③新聞書写、④読書感想文の4種のワークシートうち、①は必修、②~④は自由選択で記入して提出するものです。これらはいずれも基本的に記入ページは1枚分だけなので、最低限1枚、400文字程度の文章を書けばよく、それほど生徒さんの負担になる量ではありません。
 提出されたワークシートは、≪もんじゅ≫の指導スタッフが赤ペンと青ペンでコメントを書きこみ、1週間以内に返却します。当教室の他コース(音読・書きとりコース、そろばん・暗算コース、個別指導コース)を受講されている生徒さんは、来塾時に提出・返却します。≪もんじゅ≫に通塾ができない遠隔地にお住いの方は、郵便による通信講座となります。
 
 先月提出された作文ワークシートを一部、写真でご紹介します。作文・読書コースを、そろばん・暗算コースとダブル受講している小学校2年生の生徒さんは、新年最初の授業で、年末から書き溜めていた4種のワークシート――読解、日記、新聞書写、読書感想文を合計13枚提出してくれました(写真右上)。1回でこれほどの枚数の提出があったのは、コース開設以来初めてでした。
 この生徒さんは昨年11月から作文・読書コースを受講し始めたばかりなのですが、12月に学校で書いた作文がクラス代表に選ばれて、2学期の終業式で作文を読み上げることになりました。受講してわずか1ヵ月ですから、当教室の作文効果と言えるのかどうかわかりませんが、≪もんじゅ≫のワークシートで毎週文章を1000字以上書いているので、書くことがどんどん頭に浮かぶようになったそうです。

小学校5年生の生徒さんが約2年間書いてきた作文ワークシートです。一文字一文字一生懸命書いている原稿は、どれも愛おしいものです。こちらもコメントをきちんと返したくなります。


 ある小学校5年生の生徒さんは、作文・読書コースで毎週1枚、読解ワークシートを書いて提出し始めて間もなく2年になります。先週、これまで書いたワークシートをすべて持ってきてもらいました。90枚余りありました。生徒さんが一生懸命書いたものに、≪もんじゅ≫の指導スタッフの朱書きがたくさん書き込まれているワークシートは、かなりの厚みになっていました(写真右下)。
 この生徒さんには軽度のコミュニケーション障がいがあり、専門の教育を施す教室にも通っています。最初のワークシートはひらがなばかりで書かれていて、原稿のマスも十分に埋められていませんでした。しかし、自省的な性格であることが、むしろよく練られた文章を書く力となっていて、今では毎回原稿いっぱいに文章を書いてきます。文章執筆が、想いの発露とコミュニケーション力向上につながっているようです。

 文章は人柄と精神状態を表します。日ごろ何をして、何を考えているのか。楽しそうに書いているのか、ちょっと自信なさげに書いているのか、急いで殴り書きしたのか。≪もんじゅ≫では、学校課題の読書感想文や小論文、受験用の作文技術なども教えますが、まずは≪もんじゅ≫指導スタッフとのやり取りを通じて、文章で人とコミュニケーションをとることの楽しさを知ってもらいたいです。
 長く作文を続けていると、字体も変わってきます。悪筆が気になっていた生徒さんは自分で書道教室を探して通い始め、今では角ばった立派な字を書くようになりました。今月最初に、≪もんじゅ≫の生徒さん全員に書いてもらった「今年の目標」でも、作文・読書コースの生徒さんの書く字は、男女問わず、みな大きく伸び伸びとしています。表情を持った「字相」が出てくるように感じます。

 ≪もんじゅ≫が作文・読書コースを始めて2年と少しが経ちました。当初、小学生のみを対象に始めましたが、今では幼稚園年中さんから中学校3年生までテキストがそろいました。先日は公立中高一貫校受験向けの作文指導の依頼も受けました。石の上にも3年と言います。今年の冬で丸3年が経つまでには、生徒さんのお役に立つ教材をさらに充実させたいと考えています。また、作文3年越えの生徒さんたちが何人も出て来てくれることを願っています。