今月発行(平成27年7月)の全国珠算新聞は、「珠算優秀生徒 大学入学だより」と題する記事で、東京大学と京都大学に在籍する珠算有段者の学生さんの言葉を紹介しています。以下に一部を抜粋します。

 

***** 抜粋は以下

「そろばんをしていると、計算力、集中力、想像力と、いろいろな力がつくので、皆さん、そろばんを楽しんで続けてください」。(佐藤さん、東京大学 文科Ⅰ類)

「珠算を習って最も嬉しかったことは、競技大会で優勝し、トロフィーを獲得したこと」。「間違いを訂正し、原因を突き止め、正解を導き出すという経緯が、勉強をするうえで非常に役立った」。(高さん、東京大学 理科Ⅱ類)

「とにかく珠算をやって損はありません。計算力うんぬんだけでなく、珠算に打ち込むことで発揮される集中力や達成感は、非常に大きいものです」。「珠算で身につけた暗算能力は、数学や化学の複雑な計算等に非常に役立っている」。(高橋さん、京都大学 理学部理学科)

***** 以上

 

 佐藤さんにそろばんを教えられた山下先生によれば、佐藤さんは進学塾などに通わずに東京大学に現役合格されたとのことです。佐藤さん自身が言うように、そろばんで培われた能力が、受験勉強にも大きな助けとなったようです。

 高さんの恩師である長谷川先生は、高さんが「検定や競技大会前は、目標の点数が取れるまで練習していました」と回顧します。やはり、目標を定めたら、満足できる結果をだすために、きちんと努力することが大切です。

 まとまった時間、机に向かって集中して勉強をしたり、目標達成のために課題を設定して努力していく学習プロセスは、そろばんを通じてこそ修得しやすい習慣であり、それは他の勉強にも大いに役立ちます。幼少期からのそろばん学習をおすすめします。