今年も≪もんじゅ≫に通塾されている生徒さんたちに、DSC_1490
願い事を短冊に書いてもらいました。
すべての短冊を玄関内側に取り付けた七夕の笹の枝に掛けると、
色とりどりの実がつり下がっているようです。

「そろばん○級に合格しますように」
「九九をはやくおぼえたい」といった、
そろばん検定や技能に関するものがたくさんある一方で、
「野球の試合で毎回3本以上ヒットを打つ」
「Jリーグの選手になる」「バレリーナになりたい」などの
スポーツに関するものも多くあります。

幼稚園児や小学校低学年生は、
「でんしゃの しゃしょうさんに なりたい」
「けいさつの ひとに なる」という憧れの職業も定番です。
ある幼稚園児の生徒さんは、
「ひとを たいせつに したいです」と書いていました。
お母さまに、何かあったのですか? と尋ねると、
テレビ・ニュースで凶悪事件が報道されるたびに、
「人の命を大切にしなければダメだよね」と話されているそうです。

漠然と思い描いていた希望を、こうして文字に書き表すことは、
自分の目標や課題を明確にする良い機会になります。
現実味のない子どもの思いつきの部分もあるかもしれません。
でも、自分の心に浮かんだ希望の種に水をかけて芽を出し、
茎が伸び、葉を茂らせるきっかけになれば良いかと思います。
子どもの習い事の意義はそうしたところにある気がします。

子どもには、大人のような義務的仕事があるわけではありません。
自由に行動できる少年少女期に、好きで打ち込めることを選び、
希望をもちながら努力する経験を持つことが大切です。
その過程で、将来につながる技能を身につけるかもしれませんし、
なによりも努力がきちんと結果を約束してくれるという原則を体得します。

≪もんじゅ≫が皆さんの夢のきっかけになったり、
夢を実現するお手伝いができるなら、望外の喜びです。

 

   門樹