≪もんじゅ≫の知恵 第82講

◎ 反復と 暗記で脳力 アップする

自分の頭で考え、言葉で説明できることは大切です。
しかし多くの場合、
それは小学校高学年くらいからできるようになるものです。
10歳ごろから始まる反抗期の時期に、
自我に目覚めて自分を主張するのがその一端です。

それまでは、論理的思考などを無理に要求するよりも、
繰り返しそろばん珠を弾き、音読で文章・知識を覚え、
漢字を何度も書くことなどで、脳の機能を高めておくことが、
頭をよくするための段階的な基礎作りになります。

陰山英男・立命館大学教授は小学校での実践から、
「読み書き計算の反復練習は、圧倒的な効果を見せます」
(陰山英男『学力の新しいルール』文藝春秋)と、
また齋藤孝・明治大学教授は、
「幼いころから暗記力を鍛えたほうが、後に創造性を発揮しやすくなるのです」
(齋藤孝『暗記力』NTT出版)と説きます。

大人になってから高速回転できる頭脳を作るためにも、
反復練習と暗記をお奨めします。